いよいよ年賀状を書かなければならない時期になってきました。みなさん準備はOKですか。最近は年賀状をパソコンで作る人が増えてきました。郵政省もインクジェットプリンタによる印刷に適したインクジェット用年賀はがきを出しています。表面が特殊な材質でコーティングされているようで,普通の年賀はがきよりも色が白く(発色がよくなる),インクもよくのるようです。しかしこのインクジェット用年賀はがき,発売から1週間程度でほとんど売り切れたようです(未確認情報ですが,インクジェット用年賀はがきの発行枚数は,全年賀状が42億5000万枚に対して2億7800万枚だそうです)。現在は郵便局手に入れることはほとんど不可能です。
インクジェット用はがきでないと印刷できないのでしょうか。そんなことはありません。普通の年賀状でもちゃんと印刷できます。プリンタが使っているインクの種類にもよりますが,私が使っているプリンタではまったく問題なく印刷できます。写真を印刷する場合には白いインクジェット用はがきに印刷した方が発色がよくきれいに印刷できるかもしれませんが,文字やイラスト程度であればまったく問題ないと思います。むしろ私は真っ白ではなく少し色のついたはがきの方が好みなので,あえて普通のはがきを選んで購入しました。
それでもインクジェット用はがきがほしい方,穴場はコンビニです。一部のコンビニにはまだ残っているようです。さあ,急いで買いにいきましょう。
■アメリカで問題発生!!
2000年問題,今度はアメリカで発生しました。記事によると,陪審員として裁判に出席するよう通知する手紙で,「2000年」と印刷されるべきところが誤って「1900年」と印刷されたようです。つまり市民には1900年の裁判に出席するようにという通知が届いたわけです。
記事にあるように,今回も対応を済ませたはずのシステムで問題が発生しました。サイテックジャーナル10月9日号で紹介したJRの発券システムで発生した問題の場合と同じです。やはり完璧に対応することは非常に困難なのです(個人的には不可能だと思っています)。
怖いのは,このような現状にもかかわらず,「うちは完璧に対応を完了した。大丈夫だ」と発表する企業や団体があとを絶たないことです(たとえばここ)。もちろん発表したから何もしないのではなく,引き続き訓練等を行っていくようですが,「問題は起きない」と言い切ってしまうことについては,どうしても逆に不安を覚えてしまいます。2000年問題を本当に理解しているのならば,断言することは絶対にできないはずです。
何度も言うようですが,誤解してほしくないのは,私はなにも不安をかきたてようと思っているわけではありません。私も含めて多くの人が問題が起きてほしくないと思っているはずです。絶対に起こらない方がいい。しかし,完全な根拠もなく問題は起きないと言い切ってしまうことは,非常の大きな危険をはらんでいるのです。それを信じて対策を取らなかった人は大きな被害を受けるかもしれないのです。必要以上に不安をかきたてることは問題外ですし,大丈夫宣言をして市民に安心してもらうことも大切なのかもしれませんが,まず,正しく問題を理解し,起こるかもしれない事態に備えて正しい対策をとることが大切です。問題が起こったときに,大丈夫宣言を信じていたのに,といっても何も解決しないのです。
ここにきて2000年問題に関するニュースも増えてきました(たとえばここ)。みなさん,あと1ヶ月をきりました。どうか常に正しい情報を入手し,必要以上に不安がらずに,正しい対策をとりましょう。サイテックシステムはいつでも相談にのらせていただきます。
Written by 大坪 和久