最近新聞などでネットバンキングという言葉をよく見かけるようになりました。ネットバンキングとは,インターネットを使って銀行のサービスを利用することです。インターネットが利用できさえすれば,わざわざ銀行窓口やATMまで出かけることなく,銀行のサービスを受けることができるのです。窓口やATMの営業時間よりも長い時間営業している場合が多いのも便利です(365日24時間という銀行もある)。
ネットバンキングの実際
それでは,富士銀行のネットバンキング「サイバーバンク」を参考に,ネットバンキングはどのようなものか見てみましょう。
利用申し込み
多くの銀行では,ネットバンキングを利用するために申し込みが必要です。しかしここで,申し込みをするために銀行に行かなければならないのでは,ネットバンキングのメリットが半減してしまいます。富士銀行の場合は,ホームページ上から申込用紙を取り寄せることができます。送られてきた用紙に必要事項を記入して郵送すればOKです。2週間ほどでお客様番号(ID)と説明書などが送られてきます。銀行窓口に行く必要は全くありません。
ソフトウェア
富士銀行のサイバーバンクの場合は,特別なソフトウェアは必要ありません。Internet
Explorer 等のブラウザだけでOKです。銀行によっては専用のソフトウェアをインストールしなければならない場合もあるようです。
ログオン
ブラウザを立ち上げ,サイバーバンクに接続します。お客様番号とあらかじめ設定しておいたパスワードを入力します(下の画面をクリックすると拡大画面が表示されます。ブラウザの戻るボタンでこの画面に戻ります)。
サービスを利用する
明細を確認したり,振り込みを行ったりすることができます。
利用料金
サイバーバンクの場合,申し込みは無料です。残高照会や入出金明細照会も無料です。振込,振替は105円の手数料がかかりますが,1ヶ月に何回利用しても105円です。
このように,居ながらにしていつでも残高照会や明細の確認を簡単に行うことができます。しかも照会だけなら全く費用はかかりません。クレジットカード利用料金の引き落としの前日に,残高が気になって眠れないようなときには便利です。夜中であっても残高の確認ができるのです。気になったらすぐに確認してしっかり寝ましょう。
富士銀行のサイバーバンクにはユニークなサービスがあります。振込を行うときに,振込先のメールアドレスとメッセージを入力しておくと,振込取引が完了した時点で,相手に入力したメッセージが送られます。また,将来的には投信の取引なども行うことができるようになるようです。
私も6月からこのサイバーバンクを利用しているのですが,申し込みから利用まで特にとまどうこともなく,あっけないほど簡単に利用できるようになりました。公共料金の引き落とし金額も確認できて大変便利です。
ネットバンキングはいくつかの銀行が行っています。サービス内容,料金,使用するソフトなどかなり差があります。各銀行のホームページを見て検討してみるとおもしろいと思います。
各銀行のネットバンキングのホームページ
レポート中の画像は,すべて富士銀行のホームページから転載したものです(Copyright(C)1995 THE FUJI BANK, LIMITED)。
このレポートに対する問い合わせ等は,サイテックシステム 大坪までお願いします。
1999.8.1 Reported by 大坪和久