ソフトを安く買う方法はいろいろあると思います。何軒も店をまわって安い店を探すというのが一般的でしょう。秋葉原にも安い店はありますが，○○カメラとかカメラの△△などのディスカウントショップでもかなり安いようです。しかもこれらのディスカウントショップには，１０％還元なんとかとか，ポイントなんとかシステムなどの特典があって，さらにお買い得かもしれません。また，インターネット上にも安いお店があります。
店選びも大切ですが，今回はちょっと違う方法を紹介します。
アップグレード版を買おう
マイクロソフトのオフィスなど，ソフトウェアの中には，通常の製品以外にアップグレード版が用意されているものがあります。これは文字通り古いバージョンの製品をアップグレードするための製品で，アップグレードの対象となる古いバージョンの製品を持っている人だけが購入できるものです。古いバージョンの製品がインストールされていないパソコンにインストールする場合には，インストールの途中で古いバージョンのディスクが要求されたりします。
このアップグレード版，機能は通常の製品版と全く同じなのですが，値段にはかなり差があります。近所のショップではこんな値段がついていました。
◎オフィス２０００スタンダード
製品版：￥４９，７００ アップグレード版：￥２５，７００
オフィス２０００スタンダードとは，ワープロのWord2000，表計算のExcel2000，メーラーとスケジューラーのOutlook2000，プレゼンのPowerPoint2000，日本語変換のIME2000がパッケージングされたものです。
見てわかるとおり２万円以上違います。製品版はアップグレード版の倍に近い値段ですね。オフィス２０００スタンダードにデータベースや画像編集ソフトなどが追加されたオフィス２０００プレミアムでは，製品版￥６７，７００に対してアップグレード版￥３８，７００と差はさらに大きく３万円近くにもなります。こんなに違うのですから，古いバージョンを持っている人は必ずアップグレード版を買いましょう。
アップグレード版のパッケージには，アップグレードの対象となる古いバージョンの製品名がかかれています（パッケージの側面に印刷されていることが多い）。そこに自分が持っている製品が載っているか確認し，載っていたらアップグレード版を買いましょう。パソコンを買ったときパソコンに付いていたソフトもアップグレードの対象になることが多いようです。忘れずに確認しましょう。
アップグレード対象の製品を持っていない人はどうする？
では，アップグレードの対象となる古いバージョンの製品を持っていない人はどうするのか。高い製品版を買わなければならないのか。その前にちょっと調べてみましょう。
調べるのは，アップグレードの対象となる古いバージョンの製品の値段です。そうです。古いバージョンの製品を安く買うことができれば，古いバージョンの製品とアップグレード版の２つを買っても，製品版よりも安くなる場合があるのです。
たとえばオフィス２０００スタンダードの場合，アップグレードの対象となる製品としてWord98があります。前出の近所のショップでWord98は￥６，６８０。これとアップグレード版（￥２５，７００）を買うと，合計￥３２，３８０。製品版は￥４９，７００でしたから，￥１７，３２０安く買えるわけです。オフィス２０００プレミアムだともっとお得です。
アップグレードの対象となる製品として，かなり古いものも載っています。たとえばWordでは，Wor98以外にWord97，95，Windows3.1時代のWord
Ver. 6.0なんてのも載っていました。あまり古い製品は売られているのを見つけるのが難しいかもしれませんが（しかも昔はソフトの値段が高かったので必ずしも古いものが安いとは限らない），もし見つけることができれば，かなり安く買える可能性があります。少なくとも今ならWord98は簡単に買うことができます。
アップグレードの対象となる製品の値段を調べ，もっとも安いものと一緒にアップグレード版を買う。ちょっともったいないような気がしますが，安く買う方法の１つです。
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1999.7.26 Reported by 大坪和久