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サイテックジャーナル
2000年11月21日号


インターネットで政治を見る


 最近,新聞などで政治に関する話題が大きく取り上げられていますね。内閣不信任決議案と米国大統領選に関する話題です。特に昨日は,不信任決議案が提出され,採決されるという日でした。関心を持っていた人も多かったことでしょう。

 私は普段特に政治活動などに直接関わっているわけではないのですが,最近の政局については関心を持っていました。不信任決議案が提出される昨晩は,おそらく一晩中ニュースが放送されることになると思い,食料(とビール)を買って徹夜の準備を整え,テレビのスイッチを入れました。するといきなり何とも拍子抜けの結果が...。がっかりして買ってきた食料(とビール)を一気に食べ(飲み)尽くしてしまいました。

 それはともかく,最近ニュースを見ていてよく聞くセリフが,「国民の皆さまからたくさんの励ましのメールをいただいて」とか,「○○議員は自分のホームページでこのように述べています」というセリフです。今回の不信任決議案に関する動きでも,インターネット上でいろんな発言や意見交換が行われました。

 特に加藤鉱一氏のホームページでは,加藤氏が連日のようにメッセージを発信していました。中には肉声によるメッセージもあり,加藤氏の声を聞くことができます。また,このホームページでは,国民から広く意見を求め,また寄せられた意見の一部を公開しています。加藤氏を支持する意見だけではなく,批判する意見,例えば「本日のニュース番組で加藤氏の発言を聞いて,正直失望しております」という意見も公開されています。寄せられたメールの数は膨大なものでしょう。加藤氏等がこの膨大な数のメール,つまり膨大な数の国民からの直接の意見に多少なりとも影響を受けたことは,加藤氏の発言から明かなようです。

 今まで,私たち国民が政治に関して直接意志を示すことができる手段は,主に選挙でした。また,政治家が自分の考えを国民にアピールする手段は,街頭演説であったり会報の配布でした。しかしそれは変わりつつあります。政府も,首相官邸のホームページなどを通じて,国民から広く意見(パブリックコメント)を求めて反映させようとしています。国民の意見が反映される政治は,こんなところから始まっていくのかも知れません。

 その前に,「ところで内閣不信任決議案っていったいなに?」という疑問を持っている人もいるでしょう。また,「大統領選挙でいったい何をもめているの?」という人もいると思います。そんな疑問もインターネットですぐに解決です。またまた賢くなってしまいますね。インターネットさまさまです。


●内閣不信任決議案関連のホームページ
   ・不信任決議案関連ニュース(YAHOO! JAPAN NEWS)
      http://news.yahoo.co.jp/Full_Coverage/Political_Coalition/
   ・加藤鉱一オフィシャルサイト
      http://www.katokoichi.org/
   ・内閣不信任決議案とは(朝日新聞)
      http://www.asahi.com/politics/mori/speak/001117a.html#fushinin
   ・不信任案が可決された過去の例(朝日新聞)
      http://www.asahi.com/politics/mori/speak/001119c.html#zenrei
   ・首相官邸のホームページ
      http://www.kantei.go.jp/

●米国大統領選関連のホームページ
   ・米国大統領選関連ニュース(YAHOO! JAPAN NEWS)
      http://news.yahoo.co.jp/Full_Coverage/Presidential_Race/
   ・米CNN大統領選特集(英語)
      http://www.cnn.com/ELECTION/2000/
   ・[ニュースの言葉]米大統領選挙(毎日中学生新聞)
      http://www.mainichi.co.jp/eye/school/keyword/2000/08/j-04.html
   ・[ミニ時典]米大統領選挙人(読売新聞)
      http://www.yomiuri.co.jp/minijiten/54961108.htm
      

 

Written by 大坪 和久


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