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サイテックジャーナル
2000年10月30日号


緊急特集 年賀はがきの選び方


 このタイトル,ちょっと大げさですね。年賀はがきの発売日が11月1日で間近に迫っているので,一応「緊急特集」にしてみましたが,内容はそれほどでもないので気軽に読んでくださいね。前号で予告した「ネットでタダ電」は次号に掲載しますのでお楽しみに(今のところ当局等から圧力はかかっていません)。 

 最近気付いたのですが,今年ももうすぐ終わりなんですね。本屋のパソコン書籍コーナーで,年賀状を印刷するための本が平積みになっているのを見て感じてしまいました。2000年問題で大騒ぎしたあのころから,もう1年も経ってしまいましたんですね。はやいものです。

 この季節になると,年賀状の印刷に関する質問を多くうけます。今年こそは年賀状を自分で印刷したいのだけれど,どのプリンタを買えばよいかとか,どんなソフトを使ったらいいのかという質問です。このあたりについては,これから発売されるパソコン雑誌で解説されると思います。まあ,多少差はありますが,よく売れているプリンタとよく売れているソフトを買えばそれなりのものはできますし,普通に売られている商品であれば,どれを買っても大きな問題はないでしょう。

 他に質問されるのが,インクジェットプリンタで印刷したいんだけどインクジェット用のはがきじゃないとダメなの,という質問です。一般的には,インクジェットプリンタで印刷するのであれば,インクジェット用のはがきがいいでしょう。特に写真を印刷するのであれば,インクジェット用はがきを強くおすすめします。普通のはがきに比べてとても鮮やかに発色するからです。デジカメで撮ったあなたの自慢のお子さんもきれいに印刷されることでしょう。

 それでは,インクジェットプリンタで印刷するには,インクジェット用はがきでなければならないのでしょうか。そんなことはありません,普通のはがきにも印刷することができます。趣味の問題ですが,私の場合,インクジェット用はがきよりも普通のはがきに印刷したものの方が気に入っているので,あえて普通のはがきを買って印刷しています。

 インクジェット用はがきの表面には薬品が塗ってあります。インクジェットプリンタによる印刷に適した材質でコーティングされているのです。色も普通のはがきより白くなっています。写真を印刷するときれいに発色するのですが,例えば墨絵のようなイラストを印刷する場合には,ちょっと白すぎるような気がします。コントラストが強すぎるような感じがするのです。普通のはがきは真っ白ではないので,落ち着いた感じがします。また,普通のはがきだと多少にじみ気味になり,これもいい感じになります。 

 このあたり,印刷する内容にもよりますし好みにも大きく左右されるので,どちらがいいと断言できるものではないのですが,インクジェットだからインクジェット用ということにとらわれる必要はないようです。今年もらった年賀状を見てみるといいでしょう。

 ただし,プリンタによっては,普通のはがきだとかなりにじんでしまうものもあるので注意が必要です。顔料系インクと呼ばれるインクを使っているプリンタ(HP社製等)ではそれほどにじまないようです。

 また,印刷とは関係ありませんが,インクジェット用はがきにペンなどでコメントを書く場合,ペン先がとがっているものを使うと,表面のコーティングがはげてしまってとてもかきにくい場合があります。普通のはがきだとこのようなことはありません。

 もうひとつ。経験している人は知っているのですが,インクジェット用はがきは比較的はやく売り切れてしまいます。できるだけはやく買われることをおすすめします。以前に比べて数を増やしているので昔ほどあわてて買う必要はないようですが,それでも早いに越したことはありません。インクジェット用と決めている人はすぐに買いに行きましょう。
 
 あとはあなたの美的センスや印刷素材(お子さん?)の問題です。パソコンで使う年賀状用イラスト集を使うこともできますし,画像処理で素材を加工することだってできます。素敵な年賀状を作ってください。

Written by 大坪 和久


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