先週,携帯電話を新しい機種に換えるために近所のドコモショップに行って来ました。今まで使っていた電話番号はそのままで電話機だけを新しいものに交換するという,いわゆる機種交換です。込んでいるといやなので平日の昼間を選んで行ったのですが,考えが甘かったようです。30人くらいの人が待っていました。そこでしばらく順番を待っていたのですが,その間も,人の出入りはあるけれど常に30人くらいの人が待っている,というような状況でした。携帯電話って本当に大きな市場なんですね。
機種交換を終え,新しい携帯電話を手に店を出ました。早速,これから向かうお客さんのところに電話をかけようとしたのですが,かけ方が分からない!。今まで使っていた携帯電話に記憶させてた電話帳のデータは,機種を交換するときに新しい携帯電話に転送されているはずなのですが,それをどうやって呼び出せばよいのかが分からないのです。困った。
マニュアルを見れば分かると思い早速マニュアルを取り出すと,これがまたとても分厚い。ページ数を数えると,550ページ以上もある。しかもこの分厚いマニュアル以外にも薄いのが3冊,さらにおそらく持ち歩き用の小さいマニュアルが1冊入っていました。読書の世界です。
結局いろいろ触っているうちに電話帳を呼び出すことができ,無事お客さんに電話をかけることができました。
最近の携帯電話って,本当に機能が多いですね。それに比例してマニュアルも厚くなっています。マニュアルが厚くなると,使いたい機能を調べるのも大変です。というより,本当は大変ではないのかも知れないのだけど(マニュアルを書いている人だって分かりやすくするためにいろんな工夫をしていますから),まずその厚さに圧倒されてしまうのです。
サイテックシステムでは,お客さんから頼まれて,そのお客さんの利用形態に適した携帯電話を選んであげることがあります。本当はそのお客さんが必要な機能だけが付いた携帯電話があればいいのですが,今はどの電話も高機能・多機能。必要な機能だけが付いた電話を選ぶことはできません。
しかも,機能が多い分,操作方法が複雑になってしまっている場合もあります。そしてマニュアルで調べるのも大変。困ってしまいますね。そこで,お客さんが必要な機能だけについて解説した,そのお客さん専用のマニュアルを作って渡したりすることもあります。
携帯電話に多くの機能を求める人はもちろんいます。新しい物好きで興味本位で必要以上に機種変更を重ねている人もいます(僕じゃないよ)。 しかし,単純に電話をかけることができて,電話を受けることができて,リダイアルができて,いくつか電話番号が記憶できればいい,という人がたくさんいるのも事実です。
この単純な機能だけを持っていて,さらに,持ちやすくボタンが押しやすい様にもう少しサイズが大きくて,相手の声の大きさが簡単に調整できて,多少水に濡れたり落としたりしても平気な機種がでたら結構人気がでるのではないかと思っているのですが,どうでしょうか。もちろんマニュアルは10ページ以下ね。
Written by 大坪 和久