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サイテックジャーナル
2000年5月26日号


ネットで電報


 サイテックシステムのお客さんの中には,パソコンを個人で使っている人もいますし,事業で使っている人もいます。事業で使っている人の中には,商店を経営している人もいます。

 昨日,あるお客さんが新たにお店をオープンしました。そこで,開店祝いの電報を送ることにしました。電報は電話1本で送ることもできるのですが,せっかくですので,ネットを使って送ってみることにしました。


 電報を送るためのホームページは,検索するとすぐに見つかりました。「D-Mail Home Page」(http://admail.denpo-east.ne.jp/index.htm)というホームページです。このホームページでは,電報のことを「D-mail」と呼んでいるようです。

 ここから電報を送るのは簡単でした。電報の台紙を選んで,文面や宛先,差出人に関する情報等を説明に従って入力します。文字数や台紙の種類によって変化する料金も,自動的に計算されて表示されます。

 料金はクレジットカードで支払います。このホームページでは,セキュリティーを考えて,クレジットカード番号はインターネット経由で送らない方法を採っています。クレジットカード番号は,別に電話を使って入力,送信するのです。電報を申し込むと,その電報の仮番号とクレジットカード番号を入力するためにかける電話の電話番号が表示されます。表示された電話番号に電話し,そこで仮番号やクレジットカード番号などを入力するのです。クレジットカード番号は電話回線で直接NTTに送られます。インターネットを経由しないので安心です。

 操作は簡単,これで電報の申し込みは終わりました。


 今回,実際にネットで電報を送ってみて,電話で申し込むよりよいと感じた点がいくつかありました。

 まず,台紙を選ぶときに,台紙の写真がホームページに表示されるということです。写真を見て台紙を選ぶことができるのです。台紙の種類はとても豊富で,この写真だけ見るのもおもしろいかも知れません。「笑っていいとも」によく出てくる,ドラえもん電報やキティちゃん電報の人形も見ることができます。これは電話での申し込みでは無理ですね。

 また,電報の文面を入力するときに,文例が表示されます。「誕生日」,「結婚」,「ビジネス」等の分類ごとに表示されます。さらに,例えば「結婚」では「新婦へ」,「ご両親へ」,「婚約」,「結婚記念日」など,いろんな場合に応じた文例がいくつも載っています。それをそのまま利用してもいいし,参考にして自分で書くこともできます。これは便利です(私も少し参考にしました)。


 お客さんのお店のオープンは昨日でした。昨日の午前10時過ぎにインターネット経由で電報を送りました。もちろんその日のうちに届いて喜んでもらえました。この電報の使い方,メールととても似ていますね。相手の住所と文面を書いて送ると,すぐに届く。届くまでに必要な時間は,基本的にはメールの方が圧倒的に短いはずですが,1日1回〜数回程度メールチェックしているような状況では,電報の方が早く本人に伝わることも多いと思います。文字を短時間で相手に送るという点では全く共通しています。NTTが「D-mail」と呼んでいるのも分かりますね。

 しかし,開店祝いはやっぱりメールではなく電報で送りたいですね。もらう場合を考えても,もちろんメールでもらっても嬉しいのですが,電報だと違ったうれしさがあるような気がします。なぜでしょうか。電報には文字が印刷されている台紙とかドラえもん人形のような,「物」があるからのような気がします。「物」がある方が,これはあの人からもらったものだ,という感じ方ができるような気がするのです。大切だからとっておこうという気にもなります。メールだとこれは難しいかも知れません。印刷してみてもなんか違うような気がします(電報だって印刷されたものなんですけどね)。このあたり,「物」のもつ良さと電子データの限界を感じます(こんな風に感じる私は古い人間?)。


 開店祝いの電報を送ったその日の夜,お店に行ってみました。店長さんから「祝電ありがとう」という言葉をもらいました。嬉しいですね。

 そのお店はホームページも公開していますのでアドレスを紹介します。よかったら見てみてください。ちなみに,このホームページの作成・メンテナンスは,サイテックシステムが行っています。


 ●宅配のめがねやさん
    http://www2.ttcn.ne.jp/~megane/ 

Written by 大坪 和久


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