メールって便利ですよね。相手の状況を考えることなく,いつでも簡単にメッセージを送ることができます。しかも基本的には全て親展です。秘密の会話だって,まわりを気にすることなく簡単にできてしまいます。きわどい内容のメールをやりとりしている人もいることでしょう(いろいろ気を付けてね)。
いずれにしても,メールは便利です。メールのない生活に戻ることができなくなっている人も多いと思います。私もどっぷりはまってしまっていて,パソコンや電子手帳などメールを利用できる機械を何も持たずに出かけたりすると,妙に落ち着きが無くなってしまいます。今メールが来ていたらどうしよう,大事な用事かも知れない,なんて気になってしまうからです。ドコモのiモードの利用者があれだけ急激に増えるのも納得してしまいます。
メールを送るのは簡単ですね。相手のメールアドレスを書いて,タイトルを書いて,本文を書いて,送信ボタンを押すだけです。本当に簡単な操作で送ることができます。しかし,この「簡単」が問題になる場合があります。
メールを利用していると,ときどきどう考えてもこのメールは自分宛のメールではないと思われる内容のメールが来たりすることがあります。メールアドレスの入力を間違っているようです。紙の手紙だと,宛先を書き間違えるということはあまり考えられないのですが,電子メールだとアドレス帳から指定するだけなので,宛先を間違うことがあるのです。
こんなときに限って,そのメールの内容がかなりやばい内容だったりするわけで,その扱いに困ってしまうことがあります。あの人があの人にこんな内容のメールを送っているということをあの人が知ってしまうとそれは大変なことになってしまうというような内容だったりするのです。
こんな内容のメールを受け取った場合,どうすればよいのでしょう。正しい送り先と思われる人に,あなた宛のメールが間違ってわたし宛に届いていました,と送るわけにもいかないし,悩んでしまいます。こんなとき,私は,メールの差出人に,間違って届いていましたと送り返すことにしています。どうせ送ったメールを見直せば,間違ったアドレス(この場合わたし)に送ったことは分かってしまうわけですから,単純に送り返して間違ったアドレスに送っていることを教えてあげるのが一番いいと思うからです。送り返された差出人は動揺するかも知れませんが,内容を知ってしまったものはどうしようもありませんし,それを隠したり変な想像をするよりは,事実をそのまま伝えた方がよいでしょう。伝える方も動揺してしまいますが,それが一番良いと思っています。
もう1つときどきあるのが,どう考えてもこのメールは書きかけのメールだと思われるメールです。文章の途中で切れていたり,続きの文章があるはずのメールです。この場合は差出人に,これ途中じゃないの,と書いて送り返します。
原因をきくと,メールを書いている途中で,何かキーボードかマウスに触ってしまい,勝手に送信されてしまった,というものがほとんどでした。自宅等でモデムを使ってインターネットを利用している場合は,送信が指示されるとそれからモデムが電話をかけ始める場合多いと思います。その場合は,その時点でキャンセルするなり電話線を抜くなりすればメールは送られずにすみます。しかし,会社でネットワークにつながったパソコンでメールを利用している場合等では,送信が指示されると,その瞬間に送信されてしまうことがあります。「ああぁぁ〜」っと言っているうちに,書きかけのメールは送られてしまうのです。モデムを利用していても,インターネットにつながった状態でメールを書いていれば同じことが起こります。これらは誰にでも起こり得ることなのです。気を付けましょう。
ところで,私はこんなことにならないように,ちょっとした工夫をしています(本当にちょっとした工夫です。笑わないでね)。
その工夫とは...。送信先のアドレスを最後に入力するのです。メールを書くときは,相手のアドレスを書いて,タイトルを書いて,本文を書くのが一般的だと思います。その順序を変えて,相手のアドレスを最後に書くのです。メール本文を書いた後で書くのです。こうすると,メール本文を書いている途中で,変にキーボードやマウスに触って送信の指示がでてしまっても,宛先が入力されていないので,「宛先を入力してください」という様なエラーが表示され,メールは送信されないのです。キャンセルかOKボタンを押して,メールの続きを書けばいいのです。
たったこれだけの工夫ですが,これで書きかけのメールが誤操作で送信されてしまうという問題は解決できるのです(アドレスの入力間違いについてはしっかり確認するしかないようです)。
ところで,新規にメールを書くときにはこの方法でいいのですが,受信したメールに返事を書くときはどうでしょうか。この場合,返信ボタンを押すと,相手のメールアドレスがすでに入力された状態で,メール本文を書く画面が表示されます。これでは書きかけのメールを送信してしまう可能性があります。
この場合,メール本文を書き始める前に,あらかじめ入力されている相手のメールアドレスを削除する方法が考えられます。このとき単に削除するのではなく,相手のアドレスの部分を選択して,編集メニューの「切り取り」で切り取っておけば便利です。メールの本文を書き終わった時点で,宛先の部分で「貼り付け」れば相手のアドレスを入力できるからです。
本当にちょっとした工夫ですが,メールの誤送信が気になる人は試してみてはどうでしょうか。
Written by 大坪 和久