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サイテックジャーナル
2000年1月25日号


「もしもし,メール送ったんだけど読んだ?」


 お客様のところにうかがってサポートをしていると,パソコンやインターネットに関して様々な質問を受けます。何人かのお客様から同じ質問を受けることもあります。そこで,よくある質問についてサイテックジャーナルで紹介していくことにしました。今回はメールに関する質問です。


■【質問】 メールを送信したとき,相手にきちんと送られたか確認する方法はありますか?

 これは多くのお客様から聞かれる質問です。お客様以外にも,サイテックシステムのホームページを見ている方からもメールで質問を受けました。

 自分が送ったメールが相手にちゃんと届いたかどうかは,誰もが気になることです。返事が来るはずの内容なのになかなか返事が来ない。こんなときは本当に気になりますね。取引先の相手に送る微妙な条件を書いたメールや,手に汗をかきながら自分の気持ちを書いた告白メールだったりすると,胃が痛くなったり眠れない夜が続いたりしてしまいます。

 また,送信ボタンを押した瞬間にパソコンがトラブって止まってしまったり,いつもと違う表示が出たりしたときも,ちゃんと送信されたかどうか気になってしまいます。

 相手にちゃんと届いたかどうか分からないときには,もう一度同じメールを送信するのも一つの方法です。しかし,内容によっては何度も送りたくないメールもあります。何かを催促するメールや告白メールを2度も送るのにはかなり勇気がいりますよね。しかし何度も送りたくないメールこそちゃんと相手に届かなくては困るものだったりするものです。

 メールが届いたかどうか確認する方法はないのでしょうか。 


■【回答】 基本的にはありません

 相手に届いたことを確認することは重要なことなのですが,現在のところ,基本的には確認する方法はありません。メールソフトの中にはそのような機能を持ったものもあります。しかし送信者受信者の両方が,その同じメールソフトを使っていなければ利用することはできません。また@niftyなどパソコン通信のメールの中には,相手がメールを開いたかどうか知ることができる機能を持つものがあります。しかしこの場合も,送信者受信者の両方が同じパソコン通信のメールを利用している場合に限られます。

 直接確認するものではありませんが,メールがうまく届かなかったことを知る方法はいくつかあります。アドレスの入力間違いなどでメールが相手に届かなかった場合は,該当するアドレスがなかったというメッセージが送信者に届きます。このメッセージが届いた場合は,メールは相手に届いていません。

 また,送信者のパソコンの設定が間違っていてうまく送信できなかった場合には,メールソフトの送信トレイ(ソフトによって呼び方は異なります)にメールが残っていたり,送信済トレイに移動していなかったりします。この場合もメールがうまく届いていないことを知ることができます。

 これらはどちらもメールがうまく届かなかった場合に起こることですが,これらに該当しなければ必ず相手にメールが届いているというものではありません。これらに該当しなくても届かない場合があるかも知れません。


■メールを読んだらとにかく返事

  ということで,メールが相手に届いたことを知る方法は,基本的には「ない」と思ってください。届いていたとしても相手がメールを開いて読まなければ意味がないわけで,そうなると相手が読んだかどうかを確認することも必要になり,さらに難しくなります。

 ある意味最も確実な方法は,メールを読んだかどうか相手に電話で確認することです。しかし,これでは,相手の状況を全く気にすることなく,いつでもどこからでも送ることができるというメールのメリットを台無しにしてしまいます。だいたい「メール送ったんだけど読んだ?」という電話をかけるのは何となく変な気がしますね。あせっていたりすると,ちゃんとメールは届いているにもかかわらず相手が読む前に電話をかけることになって,そうなると「まだ読んでいないけれど何書いたの?」と普通はきかれるわけで,そうなるとその電話でメールに書いた内容を相手に話してしまうことになって,そうなるとさっき書いたメールはいったい何だったのかということになってしまうのでしょう。

 ではどうするか。メールを受け取り,相手が返事を待っているようなメールだったら,とにかく,すぐに返事を出すようにしましょう。返事を書くのに時間がかかるメールもあると思いますが,ここで出すメールは,メールを受け取ったということを知らせるためのメールです。「メールを受け取った。返事はあとで出す」という簡単なものでもいいでしょう。これで相手は安心して返事を待つことができます。みんながこれを行うようになれば,相手がメールを読んだかどうかを気にする必要はなくなります。

 ぜひ今から実践しましょう。あなたが実践すれば相手もやってくれることでしょう。

Written by 大坪 和久


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