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1999年10月7日号


2000年問題 問題発生! JR発券システム


 「JR回数券印字誤る 2000年問題の対応に漏れ 西日本の発券システム」(日経新聞 1999年10月7日朝刊)。

 記事によると,JR四国が発券した回数券の一部で,有効期限が誤って印字されていました。本来「(平成)12年1月1日」となるべき有効期限が「88年1月1日」と印字されていたそうです。

 なぜ「12」が「88」になったかというと,このシステムでは,有効期限の年の数字は,西暦の下2桁から88を引いて割り出しています。つまり今年(平成11年)の場合,西暦の下2桁の「99」から88を引いて「11」を割り出しています。

 これと同じ方法で来年(平成12年)について計算してみます。西暦の下2桁の「00」から88を引くと「−88」(マイナス88)になります。この数字からマイナスをとった「88」が有効期限として印字されたのです。

 新聞には誤って印字された回数券の写真が載っています。こうやって実物を見ると,2000年問題を実感するとともに他のシステムはどうなのだろうかと心配になってしまいます。

Written by 大坪 和久


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